日替わりの日々

kwhr4a_y2uが面白を求める日々をつづるブログ

愛想がいいのがいいってわけじゃない

毎日自転車で大学まで行ってるんだけど、途中で狭い道がある。

その道を通ろうとしたら、向かいから自転車が来た。

このままいったら衝突する、と向かいの人も思ったことは顔を見れば分かった。

別に急いでいるわけでもないから、一回自転車を止めて、先に通ってもらうことにした。

すると、対向車のやつはそのまま直接進んできた。

本気の自転車に、革ジャンに、びしっと決めた茶髪のロングヘアーに、

中途半端な顔、なぜか処理が雑な青ひげをぶら下げた男だった。

見るからに愛想の悪そうな表情をしていた。

そして、俺とすれ違う時に、

俺をチラ見してそのまま去って行った。

会釈もせずに。

ちょいと俺を馬鹿にしたにやけ面を残して。

 

くそう。

せっかく道を譲っていいことをしたという気分が台無しになった。

 

そうしたら、革ジャン野郎の後ろには、グレーのパーカーを着た、

髪がボッサボサの男子大学生が自転車で道を下りてきた。

ついでだからその人にも道を譲って、先に行ってもらうことにした。

人のよさそうな、おとなしそうな人だったから、ペコリぐらいは頂けると期待して。

 

すると、その人は僕の方を見た。

目があった。

これは!と期待で胸が高まった。

しかし、彼は、恥ずかしそうに口元に笑みを浮かべて、目を細めて、

会釈なのか、目をそらしたのかわからないぐらいに、少しだけアゴを引いた。

そして通り過ぎて行った。

 

 

気持ち悪かった。

結果論だけど、ゲイにしか見えなかった。

グレーの子の方が革ジャン野郎より愛想は抜群にいいんだけど、

けど終ってみれば革ジャン野郎の方がまだ印象がよかった。

愛想がいいのがいいってわけじゃないなぁと思った。

 

毎朝、大学の警備員さんに、愛想よく「おはようございます!」と挨拶するようにしていたんだけど、

やめようかと思った。